ノレンについて
企業結合会計の話。
プーリング法とは、被結合会社の資産、負債及び資本を帳簿価額のまま受け入れる考え方。
パーチェス法とは、被結合会社の資産と負債を公正価値で評価し、資本との差額をノレンとして計上する考え方。
プーリング法ではノレンは発生しない。そのかわり土地等の資産が簿価で結合されるので、
資産の含み益や損が合併時に外部からわかりにくいというデメリットがある。
投資家にとっては困ったちゃんな会計処理方法である。
ノレンは減価償却と同様に、一定期間にわたり、費用化される。
日本では、ノレンの償却は5年間で償却することが多いようだ。
企業価値を金銭的に評価することは困難である。
目に見えない財産である無形固定資産は評価のしかたによって、いくらでも変えられる。
「簿価」と「なんとなくこのぐらいかなぁ的に決まった買収価格」の差をとりあえず、
会計上表したものが、ノレンということなのだろうか。
今後ますます増加するであろうM&Aにおいて、実務的に苦労しそうなもののひとつが、
このノレンではなかろうか?
※ノレン≠ルン
半角とか全角とかって
日本語はおもしろいね。
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