メインメニュー写経に対する私見
２次試験の学習法に「写経」なるものが有効であるということをよく聞く。
【写経】
事例の与件文と模範解答を一字一句違えずに忠実に書き写すこと。
あくまで個人的見解なのだが、写経で得られる効果は以下のようなものである。
�〕新鑛犬鮟颪�写すことにより、無意識のうちに読み飛ばしたり軽視したりするセンテンスやワードに対し、気づきを得る。
これにより作問者の意図に気づく能力を身に付ける。
�¬枠浪鯏�を書き写すことにより、解答の方向性の検討の仕方や論理的な解答の記述方法・スタイルを会得する。
�４岨�のど忘れをなくしたり、文字の記述スピードを向上させる。
写経をおこなうことに対して異論はない。
仕事で文章のチェックをするときがあるが、読むより書き写してチェックすると言い回しや誤字に気づくことが多いことからも、深く読むには書き写すことが有効な手段のひとつであるといえる。
ただ、漫然と５０事例、１００事例と写経をするよりは効果的な方法があると思うことも事実である。
上記の効果のうち�△慮�果について、効果の高い写経をする方法を考えてみた。
それは、まずいきなり写経を始めるのではなく、先に「ロジカル・シンキング」を理解することである。
ロジカル・シンキングとは考えや意見を論理的にアウトプットするためのスキルである。
いくら解答の方向性やソリューションが的確なものでも、それが相手（採点者）にきちんと伝わらなければ得点にはつながらないことは周知のことである。
先般、診断協会より２次試験出題の趣旨が発表されたが、事例�気寮潴筍海望歡Г気譴襪茲Δ法△笋呂蠅�ねてから噂されていた「何を書くのかではなく、どのように書くのか」を見られていることが分かった。
組織文化、組織風土、組織構造・・・。
「組織的要因として何を書くのか」は、実は何でも良かったのだ。
やはり、解答者の論理構成力を見られていたのである。
写経の目的のひとつが、論理的な記述である模範解答を書き写すことで論理構成力を体に染み付けさせようとしていることにあるのだから、「論理的な伝え手になれる」スキルを先に身に付けておいたほうが、写経の効果が高いと想像することは間違いではないはずだ。
よって、再度結論。
まずロジカル・シンキングを理解する。
そして写経を始める。もしくは過去におこなった写経を再度やり直してみる。そしてこの模範解答がMECEであり、WhySo?/SoWhat?の関係になっているということを必ず意識しながら写経をおこなうことである。
ロジカル・シンキングを学習するなら、実践的なアプローチのこの本がお奨めです。
ちなみに本の紹介は再掲です。過去ログ探そうと思いましたが再掲した方が早いので。。。
著者や出版社からの利益供与は全くありません、ということも再掲しておきます。
コメント
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たけうちさま
ロジカルシンキングの本，読んでみようと思います．本屋さんで探すより，ネットで購入したほうがよさそうですね．．．
Comment by hs960 — 2004年12月31日(金曜日) @ 01時42分27秒
hs960さま。今年もよろしくお願いします。
ロジカル・シンキングは試験だけに限らず、プレゼンや企画書の作成などにも有効なスキルだと思います。
Comment by たけうち — 2005年1月8日(土曜日) @ 11時05分16秒